仲間と自主映画作成の為に、自宅の裏庭で古い鎧を身に纏い動く練習をしていた。

大分涼しくなってきたとはいえ、鎧なんて着慣れていないし、兜と胴だけとはいえ
重いし、何よりも暑い。

ノソノソモソモソ動くうちに喉が渇いたので、そのまま勝手口から台所へ。

そこで泥ママに遭遇。

泥ママは自分を見てギャーギャー泣き喚くわ、悲鳴を上げるは暴れるわ更には宥め様と近づいたら気絶するわ、漏らすわで大変だった。

悲劇はまだ続く。

悲鳴を聞きつけ誰かが通報したのだろう、警察は来るし近所中から白い目で見られるし、両親は旅行を急遽中止して帰宅する羽目になるしで、あの年の夏は本当に災難だった。

泥が大騒ぎ&凸してきたせいで、一時的に撮影する事が出来なくなりそのうち自分達も卒論や就職活動で忙しくなって、未完の大作に終わりました。

本当に残念です。

「一生懸命に(動く)練習したのに…」

と亡霊役だった友人と未だに話題になります。orz

そういえば、あのひと夏で自分は8㌔・友人は11㌔ダイエットに成功しました。

鎧ダイエットってありなんじゃね?

と密かに今でも思ってます。ハイ。

泥ママは離婚して(追い出されて?)帰ってきた人でした。

当時、自分は寮に入っていたので年老いた夫婦のみの家だと思い込んでいたようです。

田舎の本家ですので家も蔵もデカイ=小金持ちだと。

夫婦仲良く旅行に出かけた…

というのを聞いて、正面玄関から堂々と進入。

ママバッグっていうんですか?

ちょっと大き目のトートバッグに現金や貯金箱缶詰やレトルト食品等が入れられてました。

当然、警察に連れていかれたのですが、

子供と離れ離れになった可哀想なアタシ…メソメソ・・・

田舎モンのアンタに抱かれてあげてもいいから被害届取り下げろとか、とにかく面倒でした。

確かに都会的で洗練された綺麗な人でしたけど、母親が子供を手放す

(もしくは手放差ざるを得ない)

なんて、何かある!と全てを両親と弁護士に任せ即効で寮へ逃げ帰りました。

チキンで申し訳ない。

最終的には塀の向こうへ行ったとか、
お風呂に沈んだとか、
ヤバイところへ連れて行かれたとか、
色んな噂がながれましたが、どれが正解かはわかりません。