大学生の時、怖かった友人の話。

私 平均的な顔 ぼんやり系

A 小島よしお似 体育会系 白い

B 上戸彩似 姉御肌

1回生の時、私とAとはクラスも違い、元々知らない人だったが、大教室や教室移動のタイミングで顔を合わせることが多く、いつの間にか挨拶や立ち話はする仲になっていた。

その後、私が空き時間を一緒に過ごしていた同クラの友達ともAは仲良くなり、すっかり友達になっていた。

私は当時片道2時間かけて通学していたので一人で帰っていた。

そのうちAは毎日、私の帰り道についてくるようになった。

「なんでY駅(私の地元の主要駅)に行くの?」と聞いたら

「Y駅の近くに叔父が住んでて、今日ごちそうになるんだ」とか

「バイトそこで探そうと思って」とか

「地元から彼女が遊びに来るから下見したい」とか言ってた。

最初はY駅で降りて、じゃまた明日ね、って別れていたのだが、Y駅で降りずに私の最寄駅で降りて、危ないから家まで送りたい、って言うようになった。

そんな頃、ちょうどAのいなかった飲み会で、Aの取っていた授業は私が取っていた授業とは違っていたことをA友に教えられた。

「A、自分の授業でないで私さんのいる授業出てるから単位落としそうだよ笑 毎日送り迎えしてるみたいだしさ、もう少し自由にさせたげなよ」と言われた。

私はAも同じ授業を取っていたのだと思っていた。

周りには長時間一緒にいる私とAはカップルだと思われていた。

そういえば、Aは周りに聞かれた時いつもにやにやするだけで否定しなかったのを思い出した。


履修してない授業受けていること。

そもそも話したきっかけはその履修していないはずの授業で近くの席になったことであること。

いつも教室の前で待ってること。

家までついて来ようとすること。
バイト先にも客としてよく来ること。

いつのまにか私の大学関係の友人はサークルの子もクラスの子もみんなAと友人になっていたけど、普通そんなことってありえるのか。

いつのまにかAに周りを囲われて、離れられなくされている気がする。

今まで蓋をして見ないふりしてきたモノが、たくさん、わーって渦巻いて出てきてとまらなくなった。

パニックになって吐いた。失礼。A友どん引き。

その時一緒にいたBがA男に会って、Aが私についてどう思っているか、さりげなく聞いてくれた。

・A男は私子が好き

・Y駅に親戚はいない

・地元の彼女については嘘(私子に気にして欲しかった)

・私子がA男を好きではないのはわかっている。

・私子が変な男に引っかからないよう、守るために私子の交友関係をすべて知り、ライバル(?)を蹴落としている。

・私子がA男の告白を断れないくらいに親密になってから告るつもり

B子はA男は変な宗教にはまってる人みたいな顔つきだったと言っていた。

私子教の、信者ではなく教祖って感じ、と。


A男と鉢合わせしないように、たまり場へ顔を出したり、授業を一人で受けないようにするようになった。

しかし、2回生になるとA男は誰に聞いたのかわからないが、私とまったく同じ授業を履修、3回生になると私の入ったゼミの2次募集でA男は同じゼミに入ってきた。

送り迎え、は2~3年も続いていたと思ってほしい。

その間のあれやこれやははしょる。


3回生になってからのA男は私の就職活動について、しつこく聞いてきていた。

勤め先までA男と一緒。

それだけは避けたかったので、京都の大学院に行きたいんだよね、と答えておいた。

嘘は言ってない。

行きたかったけど、実家からは遠すぎて諦めたところだから。

こうして大学卒業とともにA男は京都へ(受かったのがすごい・・・)

私は就職し、無事お互いの道を歩み始めることができました。

最終学歴がぐいっと上昇したのでAの人生にとっても良かったんじゃないだろうか。

Aの努力と根性はほんとにすごいと思う。

良い方向に向いてれば・・・・。