昔付き合ってた彼の話。
彼はブサイクではないんだけど決して私のタイプではなく、ビジュアルに関しては全く好くべきところがなかった。


面食いではないから別によかったし、それまでの元彼達も顔がタイプの人は誰一人いなかった。
でも彼氏が私のことをかわいいよね、とか〇〇の顔はめっちゃタイプ、とか言ってきたら
「〇〇もかっこいいよ」「〇〇男前じゃん!」
という風にどの元彼にも返してた。

たいていの相手は「冗談いうなよw」とか「はいはいお世辞はいいから」みたいな返答をしてたんだけど、その彼だけは
「え~?そんなことないし!僕のことかっこいいっていう人なんて見たことないよ~w
でも・・・そっか、〇〇はほんとに僕の顔がど真ん中ストレートなんやね☆」
みたいなことを言ってきた。

あぁ勘違い・・・って残念に思ってたんだけど
それから付き合う中でその勘違いはなくなることはなく、彼が夜に釣りに行ってて「でかいの釣れた~」ってメールがきたから
「マジ?どのくらい?」と返すと
左手に50センチぐらいの魚を抱え、携帯カメラを右手に自分に向け、必死にカメラに収まっている、彼の姿の写メ。
いや、魚だけでいいんだけど・・・と冷め。
また別の日には「前髪がくるんってなるのが嫌やったから、ストパーあてちゃった♪」といってドアップで物憂いしたような表情でキメ顔の写メ。
いや誰も見たいって言ってないんだけど・・と冷め。

彼の友達に会った時「この子俺の顔がど真ん中ストレートなんだよ!」と自ら言う。
誰もそこまでは言ってない・・と冷め。

一度だけ彼の実家にお邪魔して、彼のお母さんと話してた時も
「この子、ほんと僕のことがかっこよくてかっこよくて仕方ないらしくてさ~」とお母さんに豪語。
またかよ・・・と冷め。すると
「そうやねぇ、〇〇君は身長さえもう少し高ければ申し分ないもんねぇ」とお母さん。もう・・・二度冷め。

私がかっこいいよって言ったのが悪かったんだろうけど、余程自分でも自信があるのか、それに執着してるとこもキモいし
お世辞というものをわかってないってのがダメだった。
彼の自分撮り写メの写り方とか見てると、やっぱりどうもナルシストみたいだし。
謙虚な気持ちというものを持ってほしいなと思った。