ある日、義兄(予定)から、姉がKに公務執行妨害と暴行の容疑でタイーホされたと電話が入った。

急いで母と一緒にKへ行くと、取調べ中だから親族は面会できないとのことだったので、何があったのかきいた。すると、

・姉、深夜泥酔でタクシーに乗り、指定箇所についたが熟睡状態。起こそうとした運転手を殴る。

・駅前だったので運転手は速攻交番へ駆け込む。

・戻ってきた運転手を殴ろうとする姉を制止しようとしたKを殴り、お持ち帰り。

という経緯だったとのこと。

仕方なく着替えだけ渡して帰り、速攻弁さん探しを始めた。

会社経営の親戚に頼るも、華麗にスルーされたので某保険やさんへ相談。

当該地区の弁護士会の人を紹介してもらい、依頼等のセッティングもお願いし、翌々日に弁さんとお会いして経緯を話し、姉と面会してもらうことにした。

姉の言い分は「酔っていて全く覚えてないから、殴ったとかわからない」の一点張りだそうで。

弁さんがなだめても脅しても

「だって覚えてないものは覚えてないし」

弁さん大弱り。
これじゃ方針の立てようがないですよ…と遠い目をされてしまった。

通常、罪を認めれば事情聴取が終わってから保釈されるらしいけど、上記の供述だった姉は

「ヤバイんじゃね?薬とかキメてるかも」

など思われてしまったらしく、当然保釈は却下だし、裁判が終わるまで出てこれないので、数ヶ月の拘留が事実上決定してしまった。


事情聴取が終わったところで、家族の面会が許されたが、顔が黄色や赤のあざがあり、唇の端も切れたのか、かさぶたになっていた。

これって、姉も結構殴られちゃってるんじゃないの?と思ったけど、たとえ殴られていたとしても「記憶ないし」な姉なので、どうすることも出来ず。

検察に送られた後、一緒に暮らしている義兄(予定)にも事情聴取の要請?があった。

「ついてきてくれ」

と言われたので、会社を休んでついて行ったが、事前に弁さんから

「余計なことを言わず、いかに姉がいい人かと言う話をしてください」
と言われていたのに

「俺、嘘つくの嫌いなんだ」

と言い出し、最後は検察の待合室で私を罵倒しだしたので、

「ついてきてくれと言われてついてきたが、私がいると余計にいらいらするみたいだから、悪いけど帰る。」

と言って、一緒にいた義兄の妹に後をお願いして帰ってきてしまった。

義兄(予定)が何を言っていてもわからないので、こちらで動けるところは動くことにし、母親とともにタクシー会社へ菓子折り持ってお詫びに。

その時にもタクシー会社から色々お話を伺い、再度お詫びをしながら慰謝料の相場をお尋ねした。

すると、休業補償を含め○○円くらいが相場だから、それを支払ってくれたら罪を軽減する嘆願書みたいなものを提出すると約束してくれたため、慰謝料持参で改めてお詫びに行き、嘆願書を書いてもらった。

ひとまず運転手はそれでオッケーだということなので、次に交番へ菓子折り持って(以下略)こちらは

「職務上のことだし、軽症(避ける際に転んですりむいた程度らしい)なので、慰謝料なし」

と言われたので、それ以上やることが無くなり、後は裁判を待つのみとなった。


裁判に当たり、情状酌量のために立つ証人を、最初弁さんは義兄を指名したけど、義兄(予定)がちょっと頓珍漢なことばかり言ってたため、母に変更され、詳しい証言の内容等を打ち合わせ。

勿論、姉とも弁さんは色々打ち合わせしてくれた。


事件発生から2ヶ月が経過し、地裁で裁判。

運よく翌週が空いていたので、翌週に証人なんたらの後結審。

ちょっと時間が空いて3週後に判決。

一応、執行猶予がもらえたが、こういう案件にしては異例の執行猶予の長さだったらしい。

ちなみに、あれから姉はお酒を飲むのを控えるようになり、義兄(予定)はなんだかんだで義兄になった。