ゲーム盗まれた話で思い出した、泥棒話。

ヲタク話なので、注意して読んでくだされ。

少し前、DS本体+ナゾ解きゲーム・レイ○ン教授シリーズの最新作(+イヤホン)を盗まれかけました。


その日、県境を一本越えた先に出かける用があり、のんびり各駅停車の電車に揺られていました。

長い道中、レ○トン教授とともに、イヤホンを付けてナゾ解きを堪能していました。

(作中に音声が入る上、全体的に音楽もいいゲームなので)

ナゾ解きに熱中していたら、急に耳に痛みが走りました。

一瞬、何が起こったのかわかりませんでしたが、イヤホンが耳から無理やり引っこ抜かれたようです。

隣を見ると、イヤホンをぶんぶん振り回す赤ちゃんと、その赤ちゃんを抱っこした若奥様Aがいました。

「(あー、赤ちゃんのいたずらか、仕方ない)」

と思い、笑顔で

「ごめんねー、それおばちゃんのだから、返してねー」

と手を伸ばしたところ。

A「うちのA子ちゃんに触らないでもらえます?」

と手をはたかれました。

思いもよらない反応に思考が停止した私。


それに追い打ちをかけるように、私が持っているDS(旧型)に、何の躊躇もなくAが手をかけてきました。

丁度電源にAの指が触れ、ブラックアウトする画面。

セーブしたのかなり前だったのに。

あわてて我に返り、奪い返そうとするけれど、しっかり握って離そうとしないA。

私「え、ちょ、何するんですか!?」

A「A子ちゃんが欲しがってるから、A子ちゃんにあげてください」

A子ちゃんが握っているイヤホンは、DSに差さってました。

イヤホンがほしいというなら、それに繋がってるDSも欲しがってる、とでも言いたいのでしょうか。

だが断る。

あげる道理はまったくもってありません。

大岡越前の前で子供を奪い合う母親たちのように、DSを奪い合ってしばらく押し問答をしていると、車掌さんが通りがかってきました。

するとA、このスレでは当たり前のようなことを車掌さんに言いやがったのであります。
A「この人が私のDSを盗もうとしたんです」

イヤホンはA子ちゃんが握っていて、相手は高そうな服を着た若奥様。

たいしてこちらは、いかにも安物の服で、見るからに田舎者の女。

車掌の疑いの眼差しが、容赦なく突き刺さってきました。

イヤホンもDSも私のもので、イヤホンは赤ちゃんの悪戯で引っこ抜かれたんだ、と言っても、あまりその眼差しは変わりません。


次の駅で、三人(+赤子一人)で降り、駅員室へ。

話をするものの、やはり堂々巡りの上、駅員さんたちの疑いは私に向いていました。

どうしたものか、と少しの間考えて。

イヤホンとDS本体はともかく、ソフトが自分のものと証明できることを思いつきました。

私「そのゲームには、自分のキャラを作って遊ぶおまけゲームがあります。キャラクターは自分で名前や髪型や服を設定できるんですが、私はそのキャラが何て名前で、どんな髪型で、どんな服を着てるか言えます。もし、こちらの女性が自分のものだと主張するなら、当然言えるはずだと思うのですが」

現実ではかなりつっかえたりどもっていたりしましたが・・・言えました。

私の言葉を聞いたA以外の方の眼差しが、Aの方に向きました。

途端に、下を向いてぶるぶる震えだすA。

「それではこの場で確認させていただきますね」

私に指示されながら駅員さんがDSを起動させ、○イトン教授のタイトル画面へ。

そこで、自分のキャラの名前と性別・髪型・服装、加えて特技まで解説。

駅員さんがAにキャラの特徴を聞くが、Aは黙秘。

ため息をついた駅員さんが、ロンドンライフ(おまけゲームの名前)を選択すると、私が言った通りのキャラが、そこにいました。

待ち合わせの時間もあったので、その場で解放してもらった私。

すっかりお気に入りになっちゃったイヤホンを取られて、泣き叫ぶA子。

A子をあやそうともしないAが、駅員室を出ようとする私に、叫んだ一言。

A「あんたが最新式のDSなんかみせびらかすから悪いんだ!!」

私「あの、これ、一番旧式のDSですけど・・・」

口をぽかんと開けたAの表情は、今でも忘れられません。

どうやら彼女は、

「今まで見たことないDSだ!」→「なんだか大きいし、最新式のDSに違いない!」

と思ったようですw


レ○トン教授、私は頑張りました!