俺、同僚A~E、所長、所長よりも偉い方々 

俺が別階におりて、トイレに入って2分ほどすると(大きいほう)… 
A「○○、はやく、皆が!!すぐ来て!フジコフジコ!」 
と、トイレを激しく叩く音。何だよゆっくりさせてくれと思いつつ、 
俺「何があった?」 
Aは答えず、ダダダダと立ち去る音がする。 

上階にあがろうとしていたら、頭と白いYシャツが真っ赤になって、ゲホゲホせきこんでる同僚が降りて来た。

B「はやく、上へ。」 
何があったかわからないので、 
俺「どしたん?」 
B「強盗がきたん、金庫ごと持ってった。水道で頭洗わしてくれ」 
俺「とりあえず、大丈夫なんか?」 
B「俺は大丈夫だから、上へ」 

さっきまでいた上階へ駆けつけてみると、妙に体がピリピリする。他の部屋とカーテンでしきってあったんだが、その内側は真っ赤になっていた。そこからもれる「ウウ」、「アー」などのうめき声。


皆、顔を抑えてむせていた…後から防犯カメラチェックしたら、催涙スプレーを2種類まかれたいた。韓国製のとうがらしのやつと、熊でも倒せる超強力性のやつを… 

窓を開け、一番苦しがってるCをつれていき大丈夫かと確認したところ、むせていて話にならず、D、Eにも声をかけるが、似たような感じで話にならない 
うーん、皆苦しんでるし、ホントに話しにならない。とりあえず責任者に話をもってくかと思い、携帯に電話 
「所長、強盗に入られました。皆、重症です。話もできない状況です。これは、病院、警察に連絡したほうがいいと思われますが、連絡しても大丈夫ですか?」 
すぐに連絡しなかったのは、ちょっと後ろめたいお仕事ですので、警察がくるというのは、あまりよろしくないので、責任をすべて上司にかぶせる為に、判断をあおいだから。

まずは、警察かなと思い110へ。警察の人って状況を説明を求めるだけで、大事なこと言ってくれないんですよ。なんで、「今、向かってますから」の一言を言ってくれないんだろ?その一言があれば、心もいくらかやすらぐのにな。 
ま、5分しない内にパトカーが3台ほど。そこからは、正直ウンザリする程、おんなじこと聞かれて、防犯カメラチェック、後片付けなどで大変だった。 
救急車も2台到着していたが、一番ひどいCが病院に空きがないといわれ、かなり待たされたのは可愛そうだった。 

何日かして、犯人も捕まらず、皆が笑い話として語れるようになった時だった 
(数多くの同業他社が乱立しており、知り合いからは参考に聞かれる) 
俺が犯行グループの一味ではないかと疑われはじめる…

トイレに行ったタイミング、あまりにも落ち着き払った現場での対応。 
そして、なかなかつかまらない犯人たちへの苛立ち。タイミングの悪いことにその月での退店を退社をほのめかしていたこと。借金があって、その月に全ての返済が完了すること(額はいってない)その他諸々の悪条件が重なってしまった。 

幸い、現場にいたA~Eは俺の普段の素行、仕事ぶり、私生活全てを知っていたので、皆一概に噂を否定してくれた。 
ただ、約50名ほどのアルバイトにかんしては、やはりどこからか話が伝わるのだろう、話しかけても無視されたり、伝達が伝わってこなかったりで、仕事がスムーズに行かなくなってきて、本当につらかった。 
むしろトンでしまおうかとも思い、同僚たちにも相談した。いや、それは逆効果だから、むしろお前がやめる必要は全くない、出来ればもっと働いていてほしいと皆が言ってくれた。所長よりも偉い人もそういってくれた。 
泣いた。だが、職場の空気は相変わらず俺に対して悪い。直接いってくるやつも居て、追い詰められた。ふざけながらでも、 
「俺さん金あるんでしょ。メシご馳走してくださいよ~」 
「 〃 、なんか買ってくださいよ~」 
なんてゆう冗談だけでもこたえた。胸に腹にズシンときた。体重も10キロほどおちた。精神にくるという経験を初めてした。絶望しかなかった。働いている意味合いを見いだせなかった。とにもかくにもどん底だった 
しかし、皆がお前は絶対にそんな事しないというか、できない性格だ。むしろ退店するよりも、ずっとここにいてくれという意味合いの激励をくれ、俺は退店を延ばし今までよりも一層働いた。なぜか給料もあがったw 

苦しみながら、人の温かさにふれながら2ヶ月が過ぎた。そんなある日

この業界…飲み屋さんをイメージしてくれ。 
とんだ、とばない、昨日笑って帰って明日もよろしくと挨拶した人間が翌日姿を消す。良くある事なんだ。 

そんなある日、所長がこなかった。有力なキャストで1年ほどNO.1の女の子もやめさせられたと聞いた。ミーティングでのいきなりの発表。 
1人でも女の子欠けると痛い商売、売れっ子ならなおさらだ。てんやわんやのうちにその日の営業を終え、なぜか偉い人達にごはんに呼び出された。 

総勢10人ほどの集まりで、半分はうちのお偉いさん方。残りの方々どうみても893です。 
ごはんの名目はうそで 
ああ、俺は疑われたまま、何らかの処分をくだされるのかなー 
いたくしないでほしいなー 
借金なんか返さず、自分で遊んでればよかったなー 
などなどこの業界自体に入ったことを悔やんだ 
でかい外車で連れて行かれたのは… 

焼肉やさんでしたよ。うん、あれ、ここは?でも俺このまま殺される運命なはず、あれ、おかしいぞ、そうか最後の晩餐なんだな 
とか、メいっぱいテンパッタ 
個室につれていかれ、なぜか一番良い席に座らされた。おちつかない。 
飲み物を頼み、専用に肉を焼く人が焼き加減、何が好きかを聞いてくる。一品ごとに新しいタレを用意してくれる。 
呼ばれた理由がわからん位に楽しく緊張しながら食事が始まって30分ほどたった 
偉い人達&892「あんな、店長とNO.1とな強盗ぐるだったねん」 
「監視カメラのほうを追跡してな、突き止めて白状しおったわ」 
「今日、店長は海、女は泡へ沈めたんや、その報告と、お前の昇進をかねてな」 
なかみを要約するとこんな感じ、そんな意味合いの言葉を頂き、でかい外車で家まで送って貰った。 
最後の言葉は、旨いことゆうなーなんて感動しながらw 

翌日からこまごまと噂は流れてゆき、なぜか翌月、店長へと昇進w給料も3桁いくかいかないかの生活が続いた。 
派手な事件をきっかけに自分の感情がどん底から天国へのぼったおはなし。 
ちなみにやめたというか休職あつかいの現在…