私の両親は、私が2歳で妹が1歳の頃に離婚し 
私と妹は母の手で育てられたが 
私の成人式の翌朝、母が妹を連れて実家に帰り 
私は父の元に送り返された。 
その時初めて、私が父の先妻の子で母と血のつながりが無かったことを知らされた。 
それが第一の修羅場。 



父は昔、私の実母の妊娠中に、独身と偽り育ての母を騙し、妊娠させ 
その事実を突きつけられた実母は、私を産んですぐ亡くなった。 
事故か自殺かハッキリしないけど、育ての母は、実母の死に責任を感じ 
私を二十歳まで育てると、実母の位牌に誓ったそうだ。 
父と入籍し私達は4人家族になったけど 
父の遊び癖と騙し癖は直らず、再び他の女性を騙し妊娠させた。 
母は父と離婚し、私と妹を育てた。 
私が父の元に行ったときは、数人目の妻子と父は暮らしていた。 
父が糞であることを知った時が、第二の修羅場。 
それから母と妹を私は必死に捜したけど 
2人は見つからなかった。 
考えてみれば、私は母の実家も産まれも育ちも何も聞かされていなかったし 
母方の親戚に、会ったことは無かった。 
10年後、私は夫の浮気に悩み弁護士を探していた。 
そこで偶然、弁護士として活躍する妹と再会した。 
育ての母の実家は、大きな事務所を経営する法曹だった。 
妹は母の兄と養子縁組をし、名字も変わっていた。 
見窄らしい自分に比べ、バーキンを普通に持ち歩く妹を見たショックが第三の修羅場。 
育ての母に会いたいと言ったけど、拒否られたのが、最大級の修羅場でした。