同居を初めてすぐに妊娠した。 
そしたらトメにほおずきを渡された。
※ほおずきは「鬼灯」とも書く。お盆の時期に墓花や仏花に使うのは、先祖を十分に供養するためである。


コーヒーを入れて少し席を離れたら、水銀の体温計が割られてカップに入っていた。 
体にいいお茶なの、とわけのわからない葉っぱの入ったパックをたくさん渡された。 
お風呂場のタイルにシャンプーかボディソープがまかれていた。 
頂き物だから、と生肉を食べさせようとする。 

とてもわかりやすく、引っ掛かることはなかったが、身の危険を感じて旦那に事情を話し、実家に逃げた。 
(旦那は半信半疑だったが、流産を経験したあとの妊娠中でナーバスになっているんだろうと承諾) 

無事に娘が産まれたが、しばらくは恐怖から家には戻らなかった。 
娘を会わせることになった経緯は省くけど、その後トメが娘の唇にハチミツを塗りたくり、寝ている娘の頭の周りや手の周りにビー玉を置いているのを旦那におさえられたため、絶縁。
※たぶんのどに詰まらせようとしていた


あれから10年。 
トメが事故で寝たきりに近い状態になったので、また同居しろと言われるようになった。 
旦那は断固拒否しているけど、あまりにもうるさいので許可をとってDQ返ししてきた。 

義実家に行き、とにかく微笑みを絶やさず、 
お義母さん、よもや、あのときのことを忘れたわけじゃありませんよね? 
お義母さんが動けない今こそ、私、あのときのお返しをするべきだと思うんです。 
高血圧にはなにが効くのかしら? 
お医者さまに止められている食べ物、ぜんぶ教えてくださいね。 
お薬も隠しちゃいましょうね。 
事故で傷めたのは首でした?ああ、腰もなんですね。 
ああ、旦那に助けを求めても無駄ですよ。 
あなたの息子は、あの時から完全に私の味方ですから。 
さあ、まずはハチミツとビー玉から始めましょうか。 
と口元にハチミツを塗ったところで、トメ、気絶した。 

それ以来、一度も同居の要請は来ていない。