兄夫婦の修羅場。

兄 昇進したばかりのサラリーマン
義姉 兄嫁 元兄の同僚 妊娠したかも?
プリンちゃん 兄の部下

うちは、うちの両親と私と兄夫婦が同居中。
二世帯住宅で半独立したつくりで、たまに一緒に夕食をとる。

その日義姉は友達と飲み会でいなかった。
なので両親と兄と私で夕食を食べてた。

すると玄関でピンポーンとなったので私が出た。
相手は女性だし、○○△夫さんのお宅ですか?××ですと名乗ったので何も考えずに開けた。
開けた途端いきなり突き飛ばされて腹を叩かれた。
「こんなの!こんなの!許さない!」と喚きながら馬乗りになられた。
騒ぎに親と兄が出てくると、その女性は
「結婚してるけど!」「妊娠なんてなんで!」「泥棒!」「返して!」
と泣き喚く。

父は私から女性を引きはがして、私は母にくっついてた。
泥棒とか結婚してるのキーワードで、最初は私が不倫して妊娠して相手の奥さんが怒鳴りこんで来たと誤解された。
すぐに兄が説明してくれたらいいのに、兄は歯切れ悪くまるで他人事のように後ずさってた。
不倫相手の奥さんだと誤解してたので、両親は彼女を居間へ通してお茶まで出す始末。
私は良く分からないのに「どういうこと?説明しなさい!」
と怒られた。
なのに兄はまだ口をつぐんでた。


その女性はというと、シクシク泣いてばかりでいたが、もてなされて気をよくしたのか泣きやんで
「おとうさんおかあさん、私、いい奥さんになります。こんな何もできない女なんか追い出します!」
とこんな女と私を指さした。
父と母は「は?」
「△夫さんにふさわしく無い」「とっくに愛されてないくせに居座って」とか言い出したので
「もしかして義姉さんと間違えてる?」と聞いてみた。
ここでようやく私が兄の実妹と分かったようだった。
ここにきてもまだ兄はうつむいて視線そらして後ずさったまま。

その女性は兄の部下で不倫相手のプリンちゃんだった。
兄が何も言わないからか プリンちゃんは次々爆弾投下。
「△夫さん夫婦はもう冷めきってるんです、なのに奥さんが離婚に応じない」
「酷い目に遭って彼は可哀そうなんです」
「私達が結婚したら妹さんは出て行ってもらうわよ?」
「ピアノは置いてってね」
彼女の中では兄夫婦の離婚とプリンちゃんとの結婚は確定事項みたいだった。

この間兄は「あの・・・そそ・・」と歯切れが悪い。
母は「どういうことなの?」問い詰める。
父は仁王立ちで今にも爆発しそうだった。
そこに「ただいま~ お義母さん~義妹ちゃ~ん、お土産あるよ~」とほろ酔い上機嫌で義姉帰還。
さっきまでご機嫌だったプリンちゃんがいきなりキレて玄関の義姉へ突進。
バリアフリーと無縁の上がりかまちから転落した。
血まみれで暴れに暴れて怖かった。
110と119した。

この後、病院と兄夫婦エリアと兄職場でも修羅場が合ったみたいだけど、私は不参加。
私がお腹を叩かれたのは兄が
「嫁が妊娠したから離婚が遠のいた」とプリンちゃんに言ったかららしいが、義姉は妊娠の兆候なんて全然無かったそうだ。
現在、兄夫婦は別居中で 義姉だけが私達と住んでいる。
父の怒りがすごすぎて、兄は敷居をまたげない状態。

兄はせっかく昇進したのに逆戻りするかもしれないらしい。
そして、妹の私がプリンちゃんに襲われた時もそうだったが、他の修羅場の時も
「あの~・・・その~・・・」な状態だった兄に対して義姉の愛情ポイントがかなり目減りどころか残機ゼロに近いらしい。
プリンちゃんは義姉の同僚だがフロアが違うので顔はほとんど知らなかったが、タチの悪い略奪女として女子社員の間で有名だったとか。
だから「相手がタチ悪いし、一回だけなら許そうかとも思ったけど あの~その~男じゃあね」
だそうだ。
いつも偉そうな俺様だった兄に、妹の私もなんだかな~と思った。

お腹は痣も何もないから私から被害届は出してないけど、玄関でいろいろ壊したからそれの請求はしたよ。
プリンちゃんの親が菓子折りもって謝りに来てた。
プリンちゃんはプリンちゃん親が監視してる。