俺…大学4年 22歳
彼女…大学4年 22歳
A子…フリーター 21歳
B男…大学1年 18歳
C男…フリーター 25歳

俺・彼女・A子・C男は同じバイト先に勤めていた。

ある日、B男という新人が入ってきた。
俺や彼女とは3つも下であり、またバイト先でも最年少だったため、
俺も彼女も弟みたいな感覚で、食事に行ったりしていた。

B男はA子に一目ぼれしたらしく、そのことでよく相談に乗ったりもした。

三ヶ月くらいたったころ、B男から報告。
「A子と付き合うことになりました!」
その時は素直に嬉しかった。


しばらくすると、社員のC男の態度が変わってきた。
それまで、若干うるさいぐらい明るくフレンドリーな人だったのに、
仕事中もボーっとしたりイライラした表情をするようになっていた。
B男や他の新人、経験の浅いバイトに怒鳴っている場面も何度か見かけた。

なんだろうなあ、と思っていると、今度はA子から「相談があるんですけど」と言ってきたので、
暇していた彼女も呼び出して、二人でA子の相談を聞いた。
A子の相談をまとめると、

・実はC男に告白され、付き合っていた。
・B男がアタックしてきたので、C男と別れ、B男と付き合おうと思った。
・しかしC男はわかってくれず、別れられないまま。
・そうこうしているうちB男に告白される。
・とりあえずB男と付き合って、C男には「他に好きな人ができた」と伝えて別れようとしたが、
「二番目でもいい!」と固執され、別れられず。
・C男とはこれからもバイトで顔を会わせるため、あまり強く言えない。

などなど。
うわーA子ビッチだなあと思いつつ、
そんなA子に「アタックしろ」と言ってしまったB男に若干申し訳なくなった。
「とりあえずC男ときっぱり別れろ」
ということを伝えて、その日は解散。

前置きが長くて申し訳ありませんが、ここから第一次修羅場ハジマル\(^o^)/

A子の相談から数日後、
A子の携帯を見てB男との関係を知ったC男がブチギレ。
オフであるはずのC男がバイト先に特攻し、B男フルボッコ。
その時自分はいなかったので、他のバイト仲間から聞いた所によると、

・鬼の形相で入ってきたC男が、たまたま休憩中だったB男をぶん殴る。
・訳も分からずふっとんだB男のマウントをとって、フルボッコ。
・慌ててそのバイト仲間と社員で抑えるが、叫び暴れるC男。
・何とか引き離して抑えつけると、今度はなぜか
「〇〇(俺の名)どこだ!?」
と俺の名を叫び始めるC男。
・社員さんの警察呼ぶぞ!でC男黙る。やがて泣き出す。
・B男は即病院へ(幸い大した怪我ではなかった)。C男も裏に連れて行かれ事情聴取。

と、こんな具合。
C男もメソメソ泣くだけで埒が明かず、何か関係ありそうな俺が召喚された。


「C男が俺君の名前を連呼してたけど、何でかわかる?」
と聞かれたので、
そるについてはわかりませんがと答えた上で、
とりあえず社員さんにA子に相談されたことを報告した。
ほんとは人から相談されたことを他人に話したくはないけど、
そうも言ってられない状況だったし、全部話した。

後日、C男はクビ。
A子もいづらくなったのか、バイトを辞めた。
今回のことでA子とC男が切れてなかったこともB男にバレ、
別れる別れないの話まで行ったそうだが、C男とは完全に切れることを条件に、
結局もとの鞘に戻った。


これで終わりならよかったんだけど、終わらず…

C男の件から、2ヵ月くらいたった頃、
バイトが終わり帰ろうとすると、出入り口のとこにA子がいた。


「お久しぶりですぅー」
とか話しかけてくるA子。???となっていると
「あの、実はB男とのことで相談があって…お時間ありませんか?」
正直、マタカヨ…('A`)と思ったが、
寒い中待っていたのに話を聞かないのも悪いか、と思い、近くのカフェで話を聞くことにした。
この時、運悪く(というより、狙ってたのか?)彼女が実家に帰っており、
A子と二人になってしまったのだが、それがまずかった。


A子はカフェで席につくなり
「実は最近、B男とうまくいってないんです…」
と切り出した。
まあそんなことだろーと思っていたので、
一通り話を聞いてから、
「うまくいかない時もあるよ!うまくいかないからこそ面白いんじゃない」
など、超テキトーな受け答えをしておいた。

すると、A子は一つため息をついて、
「やっぱり、俺さんは大人ですね」
と、やたら上目遣いで言ってきた。
さっきのテキトーな答えのどこが大人なのかよくわからなかったが、
そこからA子の上目遣い+マシンガントークが始まる。
「B男は子供。付き合ってても自分勝手で疲れる」
「こないだもレポートが終わらないとかで会えなかった」
「俺さんと彼女さんみたいに仲良しカップルになりたい」
「最近会うことないし、B男に浮気されてるかも」
「次付き合う人は、大人な人がいいなー」

そしてとどめの一言。

「俺さんみたいな人が彼氏だったらいいのに。彼女さんがうらやましい」

そんなこと言われたら、普通は嬉しいのかもしれない。
けど、もうA子が薄気味悪くて、そんな気持ち微塵も起きなかった。
だって、B男と付き合いながらC男とも切れず、挙げ句の果てにバイト先であんな騒動になった。
にもかかわらず、今度は俺に媚びてくる、しかも彼女いるのを知ってるはずなのに。
こいつは一体何がしたいんだ?気持ち悪い。
っていうか、とりあえず早く帰りたい。

とか考えていると、不意に頭の上から声が聞こえた。
「A子…」

A子がぎょっとした顔で顔を上げた。
つられて俺も見てみると、そこにはC男がいた。

「C男…」
「A子、やっぱりこいつか」
と言いながら俺を指差すC男。混乱する俺。
「…彼は関係ないよ」
「関係なくねえだろ。だからこうして会ってんだろ!」
A子の「彼」っていう言葉がとても耳に残ったが、空気読んでスルー。
っていうかC男怒鳴るな。注目されてるから!
斜め前の席のおばちゃんとか「修羅場!?wktk」って顔してるから!

A子とC男のバトルはヒートアップ。店員さんに注意されて外へ出される。(なぜか俺も)そこでますますヒートアップ。
いい加減頭にきたので、
「振られたくせにがたがたうるせえ。それにおれはただA子さんの相談に乗ってただけだ。B男とうまくいってないらしいから」
とC男に言うと、なぜかC男フリーズ。
ついでにA子もフリーズ。

「A子、どういうことだ?」
と言うC男の目がヤバイ。完全に据わってる。
A子は「いや…」とか「違うの…」とか、モゴモゴつぶやいてた。
俺は「あららー余計なこと言っちゃったか?」と思ったが、様子見続行。
「お前まさか…B男と続いてんのか?」
「…」
その後C男がA子に問い詰めると、白状。
要約すると、
・C男に別れを切り出したことはない。(最初の相談の半分は嘘)
・B男と元サヤに戻った時も、実はC男と続いていた。
・B男にはC男と別れたことにし、C男にはB男と別れたことにしていた。つまり完全な二股。
・俺さんは、一度相談に乗ってもらった時に、はっきり「C男と別れろ」と言ってくれた。
頼りがいある→好き
それをC男に話す→
C男、俺に嫉妬→
B男フルボッコの時に俺の名前連呼。

ということ。
呆れて何も言えん。

もうとりあえずA子とは関わらない方がいい。やっぱりおかしいわ、と思った。
「じゃ、そういうことで。俺は関係ないから、あとは二人で話し合うなりなんなりして」
と言って帰ろうとしたが、C男に腕を掴まれる。
「ちょっと待てコラ」
「まだ何か?」
「言っとくけどな、A子は俺のもんだ。お前にもB男にも渡さねー」
こいつ今までの話聞いてたのか?
っていうか今時そんな台詞言う人いるんだねえ。
「はいはい。俺にも彼女いるし。A子さんには金輪際関わりません」
と言うと、舌打ちしながら腕を離した。
「二度と現れるな」
とか言ってきたので、そりゃこっちの台詞だと思いながらさっさと帰った。



後日談を少しだけ。

B男はこの事実を知り、即A子に別れを告げた。
まあ俺がしゃべったんだが。
しかしA子がそれを頑として聞かなかったため、半ば強引にB男のアドレスを消させ、自分の携帯も着拒。
するとA子がバイト先で待ってるようになったため、B男もバイトを辞めた。そこで何とか途切れたらしい。
C男とA子は不明。

そしてなぜか、A子は彼女に嫌がらせを開始。
無言電話や手紙といった類のものだったが、気味が悪く、警察も当てにならないので、
彼女はバイトを辞めた。
しかし徐々にエスカレートしていったため、春休みの予定だった引っ越しを繰り上げて断行。
以後、嫌がらせはなくなった。