昔の大学の同期の神経がわからん。

Aとは大卒後、就職しても結婚しても、年に1~2回は会って仲良くしてきた。
向こうもそう思ってくれていたようだ。

今年の三月でお互いに定年退職となる。
そのことでAにあった時、Aから「退職後は互いに田舎に引っ越そう」と言われた。
老後はお互い自然が豊かでのんびりしたところで暮らそうと誘われた。


Aも私も夫がいて、子供は社会人で独立している。
身軽と言えば身軽だが、引っ越しなんて簡単に出来ないし、老後を考えると私は車が必須な田舎で暮らしたくない。

車の運転が出来なくなっても交通手段が多い都会で、できたら家が狭くなっても駅から徒歩圏で住みたいと思っている。
なにより夫も都会で暮らしたがっている。そう言って断ったらAがものすごく怒った。

「前々から住みながら思っていたが、都会なんて人間が住む場所ではない。あなたと私は親友ではなかったか?都会が良いなんて、
いいカッコしたい馬鹿な若者みたいな未熟な考えだ。それに普段の暮らしに都会も田舎も関係ない。おしゃれな都会なんてたまに
出かければいい。山梨から東京はすぐだ。私はあなたの事もよく考えて、移住先の事をいろいろ調べたのに、それをロクに検討せず
即答するのは何事か。」と怒った。

今まで知らなかったAの豹変ぶりに驚いてしばらく何も言えなかったが、
気を取り直して、「私達の人生は私達で決める、大事な事は特にそうだ。

いろいろ考えてくれたのは感謝するけれど、私たちがあなたの思い通りに生きなければならない事はないでしょ?」と言い返した。
Aは「だから今、即答せず、ゆっくり考えて」とだけ言って帰っていった。

それから一週間してからAに「ちゃんと理解した?」と電話で言われて、なんと言う言い方だろうと思いながら、
「ちゃんと考えて、都会に住み続け事にしたから」と答えた。

予想通りAは怒りながら呆れたような口ぶりで「どうしてアンタはそんなに頭が固くて馬鹿なの」から始まっていろいろ言いかけたので、
それを遮って、「馬鹿でも未熟でもいいから私達の事は放っておいて、いろいろありがとうね」と言い切った。
Aは「後になって後悔しても、私は何も教えてあげないからね」と言って電話を切った。

老後の暮らし方やその考え方は人それぞれだと思う。
介護が必要な人の数を考えると田舎が良いと思う人もいるだろう。
後で後悔するかもしれないがどう生きるかはその人が決めるべきだと思う。だからAのその神経が分からん。

おそらくAとは絶交になるだろう。でも、仕方ないなと思う。
Aは変わってしまった。彼(女)は昔の彼(女)ならずなのだと思った。