最近、某大御所のお笑い芸人がやる「いじり」なんて
やられる側にはただの「いじめ」だと言う話を読んで思い出した。

昔、その芸人のファンのA子が周りをよくからかっていた。
誰かが好きなものを熱く語ったり、腹が立ったことを愚痴ったりすると、
相手が言われて嬉しくない事を言って会話を止める。


ネガティブなツッコミにムッとして黙り込む人を見て
スタジオの笑い声が入る場面みたいな感じね。
やられる方は気分悪いから、友達連中は誰も笑わなかったけど、
「そういうのやめて」と言ってもA子は余計に面白がっていた。

ある時、何だったか忘れたけどB子が何かを真剣に話していた時に、
A子がまたからかったところ、内心キレたらしいB子が反撃した。

ただし、B子は捻ったジョークなんて思いつかない奴だったので、
一般論を装ってA子が言われたくないことをズラズラ並べ立てた。

A子のジョークが腕をピンでチクリと感じとすれば、
B子の反撃は鉄パイプで滅多打ちしてるみたいだった。
A子はうろたえて「そこまで言う~? そこまで言う~?」と
泣きそうな顔で繰り返していたけど、誰もB子を止めなかった。

A子は、相手が嫌な顔をするのを見て楽しんでいたのに、
嫌な顔をする人は嫌な思いをしているんだってことが
全くわかっていなかったみたいだった。

自分が「いじり」を楽しんでいるんだから、
嫌な顔をしている相手も楽しんでいる、みたいな誤解。
別にその出来事で友人関係が壊れたわけでもなくて、
A子B子を含め交友関係は今もそのまま続いているけど、
A子の「いじり」は止んだので幸い。
とりあえずA子の神経はわからんかった。
「いじり」をやる奴ってあんなものなんだろうなと今は思うけど。