修羅場とは違うかもしれないけど
子供の頃、友人Aちゃんと自転車に乗って
線路脇の道路で遊んでいたら、2~3学年上っぽい男の子二人が
線路の上で遊んでるのを見た。

しばらくしたら電車が来て、急停止した。
Aちゃんと「どうしたんだろうね~」「なんだろうね~」と
言ってたが、すぐ忘れて夕方になったので家へ帰った。 

夕食が終わって、TVを見てたら「ごめんください」と客が来た。
ドアを開けたら、「警察です。」とドラマのように
警察手帳を見せるおっさんが二人立ってた。
昼間の電車の急停止は、線路上に石が約60個並べられてたらしい。
で、近所のバーサンの証言で、私とAちゃんが容疑者になってた。
その後、刑事さんは我が家へ上がりこみ
就寝時間を過ぎて夜中近くまで取調べを受けて
その間約4時間、両親と姉は正座させられた私の後ろで並んで正座。
その晩、両親に「本当にやってないね?」と何度も訊かれて
我が家はどんよりした一夜になった。

翌日容疑は晴れたが、今度はAちゃんの母親が
証言したバーサンの家へ怒鳴り込み
Aちゃんの証言によると、こっちは本当に修羅場だったらしい。 

近所のバーサンの証言は
「電車が止まったとき、●●さんちのAちゃんとその友達らしい子が、線路脇にいた。
あの子達に間違いない。」と言ったそうです。

今と違って個人情報云々の時代じゃなかったから
刑事さんも喋ってしまったのでしょうね。
それで運転士さんに訊いたら、「確かにあのとき線路脇でこちらを見ている女の子が二人いた。」
と証言を得たため、まずAちゃん宅に警察官が5人来たそうです。


どうでもいいことですが、5人ともちゃんと自己紹介したそうです。
で、Aちゃんにまず一緒にいた女の子の名前と家は?と訊き
Aちゃんは「無実だから」と堂々と胸を張って、私の名前と家を教えたそうです。
その後5人のうち二人が我が家へ来て別々に調べた結果、二人の言ってる内容がほぼ一致してるので
「この子達ではない」と結果を出したようです。 

で、それからの話はAちゃん母から、うちの母が直に聞いた話ですが
翌日Aちゃん母は、バーサンちへ行き
「おたくが証言なさったそうですね?うちの子に間違いないと言ったのは本当ですか?」
と確認したところ
「ぜーったいお宅の子たちだと思ったのに、違ってたんだってね。」と
言われAちゃん母激怒。

「うちの子たちは、ずっと自転車に乗ってたでしょう?線路は危ないから入っちゃいけないって教えてますし実際あの子達は入ってませんでした。(Aちゃん母は、遊んでる私達の様子をちょこちょこ見に来てくれてました。)なのに『あの子達に間違いない』ってどういうこと?」
と訊いたら
「線路に石を置いて、自転車で逃げようとしたんじゃないの?」と言われ
Aちゃん母の怒りは頂点へ。
その後怒鳴りあい、近所にも丸聞こえ状態で、驚いたAちゃんが
見に行ったら、とっくみあい寸前状態で怒鳴りあってる
Aちゃん母とバーサンがいたので、Aちゃんが必死に止めたらバーサンの家族も出てきて、必死で止めてたらしいです。
結果的にバーサンの家族が後に、Aちゃん宅に謝罪があったそうですが
バーサンは謝らなかったようです。

このバーサン、近所の行動を観察して、あることないことを
言いふらす常習犯だったようで、うちの母もまったく関係ない人から
「聞いたわよ!お宅もあのバーサンに大変な目に遭わされたんですって?」
と言われたりしたそうです。