手紙といえば、この間参加した従兄の結婚式で 
新婦が両親に読んだのを思い出す。 
要約すると出だしが 


「両親へ手紙を書くのはこれが二度目です。 
もう時効だから告白するけど、お姉ちゃんが 
結婚式の時に呼んだ手紙は私が書きました。 
(※ここで新婦親族の笑い声) 
披露宴の直前に代筆を頼まれて慌てて書いたので 
自分の結婚式の時には時間をかけてきちんとした手紙を書こうと思ったのに 
いざペンを取ると、これまでの思い出が溢れて文章に出来ません」 

という感じで、全体的にすごく情に溢れた良い手紙だったが 
ふと見ると新婦姉は般若のような形相で新婦を睨みつけていた。 
しかも、酔っ払ったうちの伯父がわざわざそちらに行って 
「国語の先生が手紙を代筆させるとはいけませんねえ」と 
絡むので新婦姉は超激怒。 
(※新婦姉と私の伯父はどちらも同じ市内の高校の教諭。職場は違うけど顔見知り) 

後で従兄に聞いてみたら、新婦姉は「信じられない!私に恥をかかせた!」と 
新婦に怒鳴り散らしていたらしいが、冷静な新婦が 
「でも世間から見たら自分の結婚式に読む手紙を 
披露宴直前に妹に代筆させる人の方が信じられないよね」と切り返すと 
返す言葉がなくて「飛行機落ちて死んでこい!ボケ!」と 
吐き捨てて去っていったらしい。 
しかもそれを新郎友人達に見られて、田舎だから 
「(新婦姉)先生ってちょっと酷い‥」とあっという間に噂が広まり 
結婚式後に従兄が町ですれ違って挨拶しても新婦姉は完全無視を貫くらしい。 
一番不幸なのは新婦姉かもしれないけどまあ自業自得かな、と思った式でした。