自分が修羅場だと思うのは中学生の時。

夕方、塾の帰り道で金髪のケバい母親らしき女と大人しそうな女の子が、信号近くにも関わらず信号がない所で道を渡ろうとしててそれを危ないと思いながら見ていたらそれなりにスピードがあるトラックが黄色信号でやってきた。

そんな時に女の子だけが道を渡ろうとするから、思わず危ないって叫びながら近付いた。

でも隣にいる母親らしきケバい女はそんな女の子を止めようとせず眺めてただけだったから、自分しか女の子を止めに行く人がいなくて、そのまま女の子の腕を掴んだら俺が轢かれてしまった。



それから気付いたら自分は病院にいたんだけど、両親が泣きながら側に居たのをよく覚えてる。

で、怪我というか後遺症が残ってしまう事と、トラックの運転手が酒を飲んでいた事と、女の子は無傷だったことを母親が泣きながら教えてくれ父親は無茶な事はするなと叱ってくれたが女の子を助けた事は誉めてくれた。

まだ学生だったからトラックの運転手がどうなったとか治療費がどうなるか知らなかったけど、それなりに治療費を貰う事になったらしくて。

後日女の子と一緒に訪ねてきたケバい母親がそれを寄越せとやってきた。

自分も両親も助けてくれてありがとうでもいいにきたと思っていたから、寄越せと言われた時には驚いたんだけどそれ以上に驚いたことは、母親が当たり屋をしようとしていたのにと自爆した時。

だから俺に、なんで助けたんだ!娘が轢かれてたらたんまり慰謝料を貰えたのに!と。

それには両親はもちろん自分も怒ったんだけど、俯いてる女の子が無表情で泣いてて見てるのが辛かった。


それからの話をすると、ケバい母親はシングルマザーで女の子を虐待していた事が発覚し女の子は保護され、車に轢かれるか殺されたいかどっちがいいと脅されてたことも発覚。

そして母親の方は当たり屋以外にも色々していたことがわかりそのまま逮捕。

後遺症は走れない体になりスポーツをしていたのでかなり落ち込んだけど、他にしたい夢が見つかりその道に。

そして運命的なのか女の子と数年後再会できあの時のことをすごく感謝してくれた女の子は後遺症をかなり心配してくれたけど、あの事がなければ今の自分もいないしこの職にもつけなかったと伝えそれ以来はちょくちょく会う仲になりました。

それから知ったのは女の子は保護されてからもいつか母親が迎えにくるかもしれない、まわりにいる大人も殴るのかもしれないビクビクしていたけどまわりにいる人たちによくされたこともあり初めて子供らしく大人に甘えることも子供らしく泣けることもできたそうで。

そんな女の子は今は素敵な女性になり結婚相手をつれてこの前我が家にやってきて両親と自分の家族を結婚式に招待してくれて、わたしには血は繋がらないけどこんな素敵な家族がいるのと結婚相手に話す姿に涙が止まらなかったです。