彼氏(32)が健康診断でひっかかった。コレステロール、血圧、γ-GTPが高いらしい。
彼、青ざめて「ダイエットするから協力して!」
と言ってきた。

確かに付き合ってから彼はみるみる太りヒコマロ化した。
彼の言うがままに好みの料理ばかり作ってた私(25)も悪かったと反省し
朝・晩は野菜と魚中心、昼はラーメンチャーハン系を外食だったのをお弁当持たせることにした。


お酒は週1。私も彼と同じくらい酒好きなので節酒はつらかったが
私だけ飲むわけにいかないからじっと我慢で耐え、一か月が過ぎた。
ちなみに別々に住んでるんだけど
彼一人だと節制できないということで三食私の家で食べ、夜は彼はアパートに帰ってました。

一か月して、私は2キロ痩せたが彼は全然痩せなかった。
運動が足りないのかな?と夜中二人でウォーキングを始めた。
食事もお米を七分米に買えたり、油分をさらに控えてみた。

二か月後。私さらに2キロ減。彼、ぜんぜん減らないどころかむしろ太ってる…。
これはさすがにおかしい、
油分控えてるはずなのに肌は以前にも増して脂噴いてるし、絶対おかしいと思い
しばし静観。

そういえばダイエット始めた当初は「物足りない」「口がさびしい」ばっか言ってたのに
最近まったく言わなくなった…

絶対こいつ、私に隠れて一食余分に食べてる!

そう確信を持った私は、ある日不意をついて
「ねえ、なんか隠してることない?」
と訊いてみた。

みるみる青ざめる彼氏。そして白状しました……浮気を。



え?え?と私呆然。
隠れてダイエットさぼってるどころじゃないよ、浮気かよ…
しかし無表情に呆然としてる私の前で
浮気がばれたと思いこんでる彼はしゃべるしゃべる。

相手は彼の会社でパートで働いてるシンママだそうです。
私の持たせたお弁当は出社してすぐ食べるか、もしくは捨てて(玄米になってからはほとんど捨ててたらしい)
昼休みには会社から徒歩数分のシンママ宅でたっぷり油モノを御馳走になり
大急ぎでエッチも済ませる、が日課だったそうです。
夜にアパートに戻ってると思っていたのもほとんどシンママ宅に泊まっていたとか。

出来心だ、ほんとに好きなのはお前だと言いつつ
「本気でダイエットし出すお前についていけなかった」
「俺の体を心配する言葉が欲しかっただけで、別に本気で困ってたわけじゃないのに」
「胃袋をつかまれたら男はさからえないんだよ」
「またお前のもとの御飯が食べたいな(上目づかい)」
という数々の台詞に嫌気がさし、お盆をフルスイングしてケツをひっぱたいて追い出したのが日曜の話。

彼からはまだ復縁要請メールが来るが一切返事してない。
内容が
「今夜は鶏の南蛮漬けが食べたいな」だの
「お前の絶品ビーフシチューが恋しいよ!」だの
食べ物のことばっかりなのがさらに腹たつ。

浮気も、三食こっちに負担をかけまくったダイエット詐欺も許せないけど
幼稚園児二人(シンママの子)が隣の部屋にいるのにセックスに狂えるようなやつと
やり直す気なんかカケラもない。

ちなみに「セックスに狂う」は彼自身が言った表現です。
キモすぎ。