私の母は所謂美魔女というやつで、もうすぐ半世紀生きるというのに30代前半に見え、未だにナンパされたりしている。
そんな母と私は正反対で、例えば
・私の顔にニキビが出来た 私「青春の勲章」母「○○ちゃん(私)のニキビが気になって仕方ない、皮膚科行きましょう」
・ファッション 私「やすけりゃOK。」母「サマンサタバサの鞄かわいいから買っちゃった」
・好きな食べ物 私「白米と味噌汁」母「ロコモコ丼とグリーンカレー」
・メールの返事 私「ん」母「わかったよぉ(絵文字とデコメ)」
・容姿 私…父親似 母…近親の中に芸能人がおり、美貌で有名な一家出身の元モデル





 ここまで書いたらだいたいの方が想像つくと思うが、昔、母がストーカーの被害に遭った。
最初、ストーカーは通勤電車内で母をつけ回し、すぐ後ろに立つ以外はしなかったようだが、
だんだんひどくなり、家の近くまでつけ回すようになった。しかし、マンションに住んでいたためか娘である私の存在には
どうやら気づいてなかったようだ。最初は「いつまでもオトコを惑わすワタシ」と、母は調子にのっていたが、自宅付近にまで来たことにより、
「ストーカーが私に似た(そう言うのは両親のみ)○○ちゃんを見つけて、鞍替えしたらどうしよう」
と不安になり始めたようで、当時海外に単身赴任中だった父が一時帰国して一緒に警察に行くことにした。
しかし、父が帰ってくる前日に、痴漢が動いた。学校の帰りにたまたまコンビニに寄ると、偶然か必然か母が痴漢に
「あなたのためなら何でも出来る」系の愛の告白?をされている所だった。痴漢の目がちょっとイっちゃってたのが原因か
店員さんからお客さんまで店内はみんな臨戦態勢だった。
あのとき何故そうしたのかわからないが、母から痴漢を遠ざけなければ、と混乱た頭で考えた結果
私「ママぁー、●ーゲン●ッツのチョコチップ買ってぇー」と叫んでいた。すかさず、母が「いやや、高いもん」と返事した。
モップを構えていたおばちゃん店員さんの唖然とした顔を今でも覚えてる。
上記でも書いた通り20代後半(当時はそう見えた)の美貌の女性に10代後半のかなりでかい、しかも喪女の娘がいたのだ。
顔面蒼白の痴漢が消え入りそうな声で「義理の…?」と言ったのが聞こえたが、私はお構いなしに母の腕をとり、
●ーゲン●ッツの冷蔵庫の前で10代後半のくせに腕と足をばたばたさせ、だだをこねまくり、購入させることを成功し痴漢をおいて帰った。
次の日から痴漢は現れなかったらしい。

以上、今日久々にコンビニで●ーゲン●ッツを買ったところ、事件以来、話すようになったモップを構えていたおばちゃん店員さんと笑い話になり、思い出した。