私子 19 学生。コミュ障ヘタレ
彼男 27 サービス業。一般人
友子 19 同大学の親友。しっかり者
A子 18 彼男の客。メンヘラ 
B男 18 彼男の客。DQN
C男 21 彼男の客。元DQN

年齢は当時のもの

エスカレーターで上に進むのが決まっていた私は、地元の図書館通いをしていた
その時知り合ったのが彼男。お互い良く図書館で見掛けて、座る位置も隣が多かった為
一言二言の挨拶から次第にメアド交換→お茶→お付き合いへと変化
地味で色気のない私子に、彼男は優しく、年齢差もあってヤリ目的とかロリコンとか
散々周りからも言われてたらしいが(後日聞いた)、貞操観念は私よりしっかりしていた

仕事上、軽い女の子ばかり見ていて嫌気が差しているという彼男
そういえば図書館での一面しか知らないなーと付き合って暫くしてから仕事を聞いてみると
若者向けのショップの店長さんらしい
繁華街に近く、若い子が常に出入りしていて、店の中の常連同士のコミュニティ的なものもあり、
更に仲良くなった若い店員さんも混じってその狭い中でヤっただのこれからヤるだの
日常的に聞いている(聞かされることもある)ので、貞操観念の緩い付き合いは嫌だとのこと
彼男は接客は好きだがオンオフははっきりしたい方で、オフは一人のんびり読書に専念したいらしく、
図書館に来る時はいつもシンプルな格好で、とても派手な男女を相手にする店の人には
思えなかった
こんなダサめの私で良いのかと思いつつ、彼男のアドバイスを聞きながら遅すぎたお洒落を覚え始め、
交際は1年を過ぎた頃、友達と大学に向かう途中、後ろから声を掛けられた
「なぁ?私子ってアンタ?」
いかにもDQNというような喋り方と格好。こんな知り合いいないし、女子高育ちの上
コミュ障気味でDQNタイプは近くにいるだけで顔が強張ってしまうヘタレな私は、その場で硬直
友達が咄嗟に「違いますよ、人違いです」と否定すると、舌打ちして来た道を戻っていった
ガクブルになってるドヘタレ私子に、友子が周りの学部の友人知人に事情を説明し、私子とは
引き合わせないよう注意しようと声掛けしてくれた


パニックで涙目な私子に、友子が色々聞く。アンタがああいうタイプと知り合わないのは分かってる、
それでも何か派手な子達と関わりそうな繋がりはないか?と聞かれ、彼男のことが頭に浮かんだ
友子の押しもあり自分も怖かったから彼男に説明、仕事のある日は絶対に電話しない私子からの
電話に、彼男は電話口で驚いた様子でどうかした?と声を掛けてくれた
「今休憩時間?仕事だいじょうぉあぁあ゛ぁぁぁぁ…!」
気が緩んでパニック再開、話ないならない私子から友子が電話を変わってくれ、ひとしきり説明
DQNの特徴を伝えると彼男が「…知ってる奴かもしれない」と
仕事を早く済ませて迎えに来てくれるという彼男を、大学内で友子と二人待っていたら
さきほどのDQNが大学乱入してきたと別の友達から連絡が
…私子ぶっとばしてやるとか言いながら、通り過ぎる人の顔を覗きこんでたらしく、守衛さんに
捕獲されているらしいDQN
ガクブル通り越し泣き出す私子、彼男宛てに私の代わりに直ぐに事情をメールする友子
彼男到着。守衛さんに話をして、彼男と三人でDQNのところに行くと、DQNは彼男に、
「A子を弄びやがって!てめぇの女ぶっ殺してやる!」
と叫んだ。…ぶっ殺される予定の私子、友子に連れられてここでリタイア
以下彼男の話
「DQNはB男といって店の常連客(だけど金は使わず溜まってるだけ)。A子も店の常連客、
A子はメンヘラ気味の子でB男を始め客や店員の若い男をとっかえひっかえしてた
自分もよく誘われたが、股の緩い子は苦手だったので丁重にお断り、彼女いる宣言
股開く事で誰にでも受け入れられてたA子にはそれが面白くなかったらしく、
B男に、彼男に弄ばれた、本命まで私を馬鹿にしてる!悔しい!と泣いて縋り、
単純なB男はなら俺がヤリかえしてやる!となった」
大学が割れたのはミクシィで彼男を探し出したB子が更にそれを伝って探し出したそうで
まだミクシィの怖さを他人事と思ってた私は、迂闊な自分の行動を猛烈に反省した

ごめんね、日常生活は普通に遅れるけど、いじめられっこだったからその手のタイプが死ぬほど怖いんだ

彼氏の立場もあり、守衛さんには学生同士の揉め事と言う事で頭下げまくってお説教のみで
済ませてもらった。警察に連絡されないと知ったB男は、
「俺はC男さん(B男の先輩でそういう方面で偉い?強い?らしい)と繋がってんだぞ
分かってんのかゴルァ!!聞いてんのかゴルァ!!」
と叫んでいたが、彼男が「分かった、ならC男と連絡つけよう」と言って連絡、後日、私子彼男、
A子B男、そしてC男で集まることに
ファミレスで向かい合って話し合いとなったが、A子はマジ可愛いんだけど、常に私を睨んでる
B男は、駅のこんな座り方はやめましょうポスターの見本みたいな座り方で彼男を睨んでる
C男は遅れてくるらしいと伝えると、B男はハッタリ言ってもしょうがねえんだぞゴルァ!!みたいなことを
言って彼氏を脅し、A子は「何でアンタが彼男ちゃんの隣なの市ねブス」と私に小声で悪態ついてきた
涙目になりながら彼氏に宥められつついると、C男到着。極普通のスーツ姿の若いサラリーマン
彼男を見ると「ほんっとにすまん彼男さんと彼女(私子)さん!」と深く頭を下げる
全員ぽかんとしてるが、彼男だけは、「うん、お前は悪くないから」とC男を宥めている
C男、「ここは自分が纏めますから、彼男さんと私子さんは帰って下さい」
じゃあそうしようか、と彼男に連れられて、訳が分からないままコーヒー代をC男に渡して席を立った
「私子さんは被害者ですし迷惑掛けてしまったのは俺の身内ですから」みたいなことを言われたが、
何もしてないですし迷惑かけてるので、とお願いして受け取ってもらった
その時は凄く優しく、人あたり良さそうな笑顔でお礼を言ってくれたC男だったが、B男が彼男と私子に
「マジ帰るんのかよ!?逃げんなよ!」と叫んだ瞬間、C男の顔が変わった
…振り返って見てしまった私子、ひぃっと声を上げた。無茶苦茶怖かった


帰り道、彼男から色々話を聞いた
彼男の店にはそういう子も偶に来ることがあり、そういう子達は縦の繋がりで後輩に店を紹介していってくれるが、
偶にああいう少し勘違いした子が出てくることがある。C男は昔はそういうキャラだったが、高校卒業後は真面目に
社会人をしており、色々世話をした彼男を慕ってくれるいい奴、けど昔のキャラのせいで未だに「C男の後輩」
と言う形で威張る子が数人いて、B男もその一人だそう
店の中でタバコ吸ってるのを注意したら、「テメェどこの学校出身だよなめてんのか!?」と言われた事があるそう
A子も元常連客のC男は知っており、その怖さも知っている筈だと
その後、C男から彼男を通じて改めて謝罪と、クッキーを貰った。メッセージカードで「すみませんでした」
とあった。こちらこそ申し訳ないと伝えて欲しいと彼男に伝言を頼み、今回一番世話になった友子には、
ご飯を奢った
彼男はその後系列店だが違う客層の店に移動になり、その店の客とは殆ど縁は切れたが、C男とは
時々連絡するらしい
近々結婚することになったので投下。既に一児の母になった友子に思い出される度大笑いされる昔話でした