ちょっと前に義実家に行った時の話。 
前提として、私は二流大学、私立文系出身。 
対して夫は私立一流大学、コトメは旧帝大に通う大学生。 
トメは、元々教育ママで子供2人をいい大学にやったのを自慢。何かと私の 
出身大学のことを馬鹿にするだけでなく、私の兄弟や親の学歴の事にまで 
口を出し、貶める。 
「いい大学に行けるってことはどれだけ忍耐力があって厳しい勉強が長時間 
出来たかって証なのよ。だから社会に出る時にはそういう苦労できる能力を 
評価されるの。二流大学とか高卒ってのは、苦労に耐えられないから能力が 
低い。」が持論のトメ。 
「せっかく○男(夫)はいい大学出たのに、あんたの血が混じったらどんな子 
供が産まれるか心配だわ。」とまだ小梨の私に嫌味を言う。 
実際私は二流大学出身だし、家族の事を言われるのは不快だが、いつも夫 
がいないところで言われていて私が夫に言いつけて角を立てるのも何だしと 
私は聞き流していた。 
一方、コトメは本当に良コトメで素直でいい子。 
ちょっと天然だけどお義姉さんと呼んで慕ってくれるし、もちろん学歴のことで 
私を馬鹿にすることもないし、たまたま趣味のアーティストが同じなので、そん 
な話をして盛り上がってるとトメがすごく不愉快そうな顔をしていることもしばし 
ば。 

今年大学に入ったコトメが部屋にトメから言われてコトメの部屋にお茶を持っ 
て行った。 

「あの子、大学の宿題がすごく大変で、ここ2、3日一生懸命やってるのよ。」とトメ。 
コトメの部屋にお茶を持っていってあげるとコトメは赤い顔をして半分涙ぐみな 
がら何やら数式が並んだプリントを目の前にしていた。 
「大学の勉強、大変ね。」と声を掛けると厳しい教授がいて、宿題をきちんとやっ 
ていかないとすぐ単位を落とされてしまうし、友達もみんな出来なくて悩んでる 
から友達にも聞けなくて大変だとコトメが言う。 


コトメは理系だし、私にはどうせわかんないやと思って何気なくプリントを見るとコトメがやっている問題は、
たまたま私が趣味で見ていた放送大学のテキストまで買ったのと同じ分野だったので、
ちょっと差し出がましいなあと思いながらもコトメちゃんに
「この数式のAに下の方程式をあてはめて…」としどろもどろに 
なりながら遠慮しつつも説明し始めたらコトメちゃんは素直に聞いていて、何とか説明できた。 
そして次の問題も少し難しかったのでコトメと一緒に考えながらやっていたけれども何とかできた。 

気が付くと30分以上経っていて、その時、トメがノックもせずに部屋に入って来て 
「ちょっと、また下らない話して何コトメちゃんの邪魔してるのよ!とトメが怒鳴り 
込んできた。 

コトメはきょとんとして、「ううん、お義姉さんに宿題教えてもらったら出来たんだよ。」
とすごく嬉しそうにトメに言う。 
「そんなことできるわけないじゃない。」とトメが言うと「すごくわかりやすく教えて 
くれてるんだからお母さん邪魔しないで。」とコトメが言うので、トメは渋々コトメの部屋から出て行く。 

しばらくして宿題が終わってコトメと一緒に居間に行き、コトメが携帯から大学の 
友達に電話して「お義姉さんが宿題教えてくれたから明日プリント持ってくね。」 
と嬉しそうに言ってるのを聞いてトメはますます不愉快そうにしている。 

「嫁子さん(夫やコトメがいる時は「さん」、いない時は「あんた」と言う。)が
コトメちゃんの宿題できるわけないじゃない。」とトメがブツブツ言っていたのを新聞を読み 
ながら寝転がってたちょっと天然気味の夫が
「いや、嫁子がさ、結婚してから急に何だか勉強に目覚めて放送大学見て難しい本読んでるんだよね。
あんだけ熱心にやってればできるんじゃないの?」、
コトメが「お義姉さん、また教えてくださいね。すっごくわかりやすかった。」と駄目押し。 

それ以来義実家に行っても学歴のことでトメから嫌味を言われることはなくなった。