私と姉は姉妹だけあって見た目がよく似てる。 
10歳ちかく離れてて 
自分の10年後が見えてるようなものだった。 
でも性格は全然違ってた。 
姉は積極的で異性関係もわりと派手。 
私は消極的かつ人見知りで異性付き合い無し。 
「私があんたくらいの時にはね~」 
と姉の異性関係の武勇伝を聞かされて 
少しバカにされてた。 

異性関係が派手だった姉だったが 
さすがに30になって考えるものがあったらしかった。 
落ち着いた付き合いをと思ったらしかったが 
姉の歴代の恋人は 
恋人としては最高でも結婚相手には不向き。 
そんなタイプが多かったらしい。 
出会うタイプもだいたいそんな感じだったようだった。 
でもその中に一人だけ 
「付き合って面白く無かったけど結婚相手としてだったら高スペック」 
な人がいたらしい。 
姉から振った相手だったからなのか 
「私がいいよって言えば喜んで来るはず」 
と姉は自信満々だった。 
振られた相手からそんな上から目線で来られて喜ぶような 
そんな自尊心低い男がいるだろうかと思ってたら 
本当にその彼氏が来た。

勝ち誇ったような姉もどうかと思ったが 
喜んで尻尾振る男もどうかと思った。 
姉はよく居間で携帯で彼氏と話してたんだが 
すごく偉そうだった。 
別にそんなのは聞きたくも無かったが 
「ほらね」 
と姉がニヤニヤして私に説教するのが嫌だった。 
「ほんとあんた彼氏出来ないね」 
と言われ、ほっとけと思った。 

ちょっとしてから姉がその彼氏を家に連れてくるようになった。 
その頃には姉と彼氏の様子が 
私の思ってたのと違ってきていた。 
今までの電話での会話では 
姉の方が立場が上な印象だったけど 
家に来るようになった時には 
なんだか立場が逆転してて 
姉の方が媚びてるような感じだった。 

彼氏の方は家に迎えには来るけど 
絶対玄関から先にはあがって来なかった。 
姉は家に入れてどうしても両親に会わせたい風だった。 
私は何度か顔を合わせるくらいだった。 
その日も私がちょうど帰宅した時 
姉が彼氏を家に入れようと躍起になってるところだった。

姉「ちょっとお茶でも」 
彼氏「いやいらない。送ってきただけだから」 
私「ただいま」 
姉「そろそろうちの親も会いたいって」 
彼氏「なんで?」 
姉「だって私達そろそろ・・・」 
彼氏「一緒にいてつまらない男紹介しても仕方ないんじゃない? 
いや、これ君が言った言葉なんだけどね」 
姉「いや、あの・・・」 
こんな会話で玄関を塞がれて入るに入れなかった。 

会話の内容は、 
10年前 姉が彼氏を恋人としてもつまらない結婚相手としても収入が足りないと振った。 
彼氏の方は、いずれ収入は上がる予定だし頑張ると食い下がったが 
姉はかなり酷いことを言って振った。 
年上の男の方が頼りがいがあるとかそんな感じらしかった。 
彼氏は 
「君の気持ちも分かるよ。 
僕だって素直さが足りない年もとった女より若い子の方がいいし、 
ほらこんな感じに」 
と私を指さした。 
彼氏「見た目そっくりなら若い子の方が断然いいしね~」 
と言って 
彼氏「もう他を当たってよ」 
10年経って中身変わらず外見だけ変わったんだねとか言って去ってった。

姉は怒り狂って 
姉「あんたなんか帰ってくるな!出ていけ!」 
私「ええ?」 
姉「中身空っぽのくせに!」 
と私を締め出してしまった。 
一応 鍵はもってたので入れたが 
それからますます姉に罵倒されるようになった。 

その後姉のその彼氏から謝罪があった。 
あの時は巻き込むようなことをして申しわけなかったこと。 
姉が10年経って 
我がままさが治まってるんじゃないかと少し期待してたが 
昔はまだ可愛かったわがままが 
わがままというより攻撃的になってることで冷めたこと。 
自分のしてきたことと今の自分の姿を 
きちんと自覚して欲しくて妹さんを引き合いにしてしまったのは 
とても大人げないことでしたと謝ってくれた。 

もう一度姉と今度は冷静に話し合うと言ってたが 
どうも話し合いは上手く行かなかったようで 
姉は相変わらず荒れてる。 
「私のことずっと好きだったって言ったくせに!」 
と言っては荒れてる。 
あれから 今まで振ってきた他の元彼氏にも 
連絡をしてるようだけど 
今の様子を見る限り上手くはいってないっぽい。 
私には相変わらず彼氏はいないが姉に 
「私に今彼氏が出来ないのにあんたに出来るわけないでしょ。おんなじ顔なんだから」 
と言われてかなりムカついてる。