数年前の、しかも知人の話だけど。

知人のA子(当時20くらい)が、朝の通勤電車の中で痴漢にあった。

尻を揉まれ気持ち悪いので、体の向きを変えて逃れようとしても、痴漢はしつこく触ってくる。

とうとうA子は痴漢の手を取り、振り返って

「やめてください!お尻触らないで!」

と叫んだ。

痴漢(中年男)は「はぁ?触ってないし」

と逆ギレ。

A子「触ってたじゃないですか、この手で!今!」

痴漢「触ってないって!言いがかりじゃねーか!」

周りの乗客が、ざわ…ざわ…と振り返る中、A子涙目。

「言いがかり?あんたのは言い訳でしょ」

そこへ急に参戦してきたのは、痴漢の後ろに立ってたBさん(女性)

Bさん「あんたのヒジが、私にぶつかってきてたんだけど。うざいから、何してんのか気になっちゃって」

痴漢「…」

Bさん「その子のお尻を触ろうとして、ぶつかってきたわー。見てた」

痴漢より10cm以上は背が高そうなBさんは、痴漢の肩ごしにヒョイと見る仕草をしてみせた。

A子がBさんに

「すみません、一緒に警察に来てもらえますか」

と頼むとBさんは

「良いよ、次の駅で降りる?」

と快諾。

その間、痴漢の顔はみるみる真っ青に。

A子・痴漢・Bさん、と痴漢を挟んでホームに降りるとA子は

「駅員さーん!」

と大声を出したが痴漢はいきなり回れ右して改札に猛ダッシュ!!…しかけたところ、Bさん

「おーっと!」

と痴漢の腕を掴む。

「逃げないから放せよ」

と言う痴漢に

「え?w じゃあ今の何なの?www」

とBさん。

痴漢が駅員数人にドナドナされていく後ろを、駅長に連れられてA子とBさんが続く

駅長「お二人とも、この後○○警察署に行っていただきますが…」

Bさん「あ、会社に遅刻の連絡しなきゃ」

A子「すみません、私のせいで…」

Bさん「良いの良いの、悪いのはあなたじゃなくてあいつ」

と痴漢を指さした。

痴漢は輸送車に乗せられる時、A子に

「自首する!自白するから!警察はちょっと!」

と赦しをこうたが警察官が

「自首とかじゃないんですよねー、これって一般市民による現行犯逮捕なんですよねー」

と車に押し込んだ。

その後、痴漢の取調べは

「やった」

「やってない」

と二転三転したらしいが、A子の訴えをBさんの目撃証言が後押しして事はサクサクと進んだそうだ。

ちなみにA子とBさんは見ず知らずの他人。

Bさんにお礼が言いたくても、名前も連絡先も知らないし警察も教えてくれず、あの時に聞いとけばよかったー!と、A子の後日談。

以上です。