私は母と仲がいいと思っている。母のことを名前で「○○(母の名前)ちゃん」と呼んだりしている。
勿論、家の中だけで外では母と呼ばせてもらっているが。
ある日、私が友人とSCに出かけてる時、偶然母に出くわした。

母が友人に「いつもお世話になってます、ありがとう。」と、言ってくれ、友人もこちらこそ、と返していた。
すると、後ろからよく分からない女の人が声をかけてきた。え?え?とか思っていると
「私もいつも○○(私の名前。会話の最中出てきていた。)ちゃんにお世話になってますー」と、ニコニコ。

私は呆然としていたし、母も友人もは、はい?みたいな感じで戸惑っていた。

すると、その女「じゃあ、ちょっとお願いしますー」と言いながら
ベビーカーに乗せていた赤を母に押し付け始めた。母が困りますって拒否。私も目が点。

あまりにも母がベビーカーを受け取らなくて苛立ってたのだろう。
だんだんベビーカーを母にガンガン押し当て始めていた。
でも断固として受け取れない。ただ、女性のベビーカー攻撃が、痛そう。

咄嗟に私は、母を家で呼んでるように呼んでしまった。
「○○ちゃん、大丈夫?」
すると、女性がなぜか発狂。
「お前さっき母親とか言ってたじゃないかふじこ!」
私、母、目が点。友人、怖かったのだろう。泣きそう。
そんな中でも女性の暴言が出る出る。
「親子なら、お前ら仲良さそう!」
「私の姫もお前が育てろ!そうしたら姫も私を好きになる!」
「うちのかわいい姫を育てさせてあげるんだから養育費はそっちが払え!むしろうちに感謝賃よこせ!」
「姉妹揃って仲良しで親も仲良しなんてずるい!」
だいたいこんなことを言ってた気がする。 

そんなことをSC内でやりだすから人も集まるし、
友人も自分が私と仲がいいせいで…と意味が分からない理由で自分悪いと思ったらしく、泣き出すし。

私が友人を慰めに入ろうとすると、母が一歩前へ。
母は見た目小太りで下がり眉の気が弱そうで見た目若いが、京都生まれの負けん気強い50歳目前。
「あんた何するの、そこ座りなさい!」
関西弁が達者な母が大きい体で小さい身長で叫ぶからキチ女もびっくり。友達も泣き止んだ。
「人様に迷惑かけて我が子を押し付けてしかも育てろなんて阿呆しかやらない」
「そんな阿呆が公共施設で我が物顔で迷惑沙汰を起こすな。」
「そんなに娘をかわいいかわいいだけしたいなら人形でも買ってそれと遊んでなさい。」
「私の子は私が責任持って育てたし、人様からも育ててもらった恩の塊なんだ。
そんな恩の塊は自分も恩を忘れずに育った。だから自慢の娘なんだ。」
「自分の娘を押し付けてうちの子ができるなら、誰も痛い思いして子を産もうなんか思わない!」
関西弁で巻き舌で大体こんなこと言ってた気がする。 

凛とした母を見ると私も泣きそうになった。
母が言い切ると、ひるんだキチ女に警備員の人が押しかけた。
そのままキチ女は連行。
私たち3人も警備室に連れてかれましたが、とりあえず話。
その後一悶着ありましたが、解放されて一息ついた時、母からの一言。

「あれは母親じゃない、子供をアクセサリーにしたいだけの子供だ。」

少し成長した今ならこの言葉の意味がわかる気がします。
こんな母の元に産まれてこれて、育ててもらえて幸せです。