中2の頃、友人宅から帰る途中で頬に激痛が走った。
笑い声が聞こえたのでそこを見ると、小学校低学年と思われるガキが数名こっちを見ていた。その中の一人は拳銃型の玩具を持っていた。
銃口をこっちに向けてきたため思わず怯んでしまい、それで再び笑われた。
さすがに腹が立ち、ガキどもに向き直る。
接近すると改めて銃口を向けてきたので目に当たらぬよう両腕で顔をガードし、大まかな見当をつけながら更に接近すると、ガキは容赦なく発砲し腕に着弾した。かなり痛い。ガードしてなければ目に当たってもおかしくなかった。
拳銃型エアガンは友達ので遊んだ記憶があるが、
あれは一発撃つごとに硬いスライドを力を込めて引く必要がある。
ガードを解くと、エアガン持ったガキは案の上スライドを引こうとしていた。

※拳銃のような小型でも電動式だったりガス式で連続発射可能なものはある。ガキがおいそれと買える代物ではないからその可能性は低かったとはいえ、ちと無謀だった。

他のガキは逃走。エアガン持ったガキも装填が間に合わないと思ったのか逃げに入るが、
どうにか俺の腕が届き襟首を引っつかむ。
真正面から見据え凄みを利かせ、エアガン人に向けるなと怒鳴ろうとしたら、
ガキは「誰か助けてー!」と叫びだした。付近の住人が窓からこっちを見たり家から出てきた。

その中にいたおばさんはガキの親ではなかったようだが顔見知りらしく、
ガキは一瞬ニヤリと嫌な笑みを浮かべ「○○のおばさん助けてー」と更に叫ぶ。
おばさんが俺に詰め寄ってくるが、ここでひるめばガキの思う壺なので堂々と事情を説明した。
でも、一方的に俺が悪者にされるんじゃないかと気が気でなかった。

ガキは「エアガンはこの変な兄ちゃんのものでボクに撃ってきた」などと言い逃れした。
でもエアガンは自分の手で後生大事に持ってるので説得力なし。放り投げたら壊れると思ったようだ。

それに着弾した俺の腕にはBB弾の大きさのあざができていた。頬も同様だったろう。それを見て俺の話を信じてくれたおばさんの案内でガキの家に乗り込む。だがガキの親は

「うちの子がそんなことするはずない。エアガンは確かに買ったが
玉は買ってないから撃てるわけない」などと言い逃れした。

大抵は銃とセットで何発か付いてくるものだし、友達から分けてもらったりもするだろうと突っ込むと、
「たかが子供のおもちゃでそんな目くじら立てて」と逆切れ。連行の際に没収しておいたエアガンの返却を要求してきた。
親の後ろではガキがヘラヘラ笑っている。
とうとう切れた俺は、エアガンのスライドを引いて装填し、ガキの親の腕を掴んでそこに0距離射撃。
当然ながら親は「何すんのよ!」と怒鳴るが、「このガキはこんなのを撃ってきたんですよ、アンタはこんなのをガキに買い与えたんだ」と怒鳴り、コンクリの床にエアガンを叩きつけた。

粉々になればスカッとしたのだが、多少割れて部品が飛ぶ程度だった。
そこで玄関ドアの蝶番の下あたりに挟み込み、ドアを思い切り閉めてやった。
さすがに千切れこそしなかったがいい音がした。ドアの向こうではガキが大泣き。

そのまま帰ろうとすると、案内してくれたおばさんは引きつりながらも俺に
「なんかあったら証言してあげる」と言ってくれた。

それでようやく、俺の膝は震えが停まった。