銀行のATMの順番待ちをしていた時の事。 
そこは機械が4台有るが1列に順番待ちをし列が長くなるとジグザグに並んで空いたところへ 
先頭の人が入るようになっている。 

その日は既に6人ほどがジグザグに並んでおり私が7人目、直ぐ後から来たオバサンが8人目 
となるはずがオバサンは入り口近くの機械を操作していた兄ちゃんの真後ろへ平然と並んだ。 

直ぐに列の先頭のリーマンが「あのー皆並んでるんですが」とオバサンに向って言ったが 
聞こえていないのか自分の事と思っていないのか反応が無い。 
改めてオバサンの側へ行き「皆1列になって順番待ちをしているんですが」と列の並び方を 
書いてある張り紙を指差して言ったがオバサンは「チョッと急いでいるからいいでしょ!」と 
とんでもない言い訳をしそのまま並び続けた。 

リーマン「貴方のほかにも急いでいる方がいると思いますが皆順番を守ってますよ 
     それに急いでいるといっても5分も待てば自分の順番が回ってくると思いますが」 
オバサン「・・・」 
皆の視線を浴びながらも並外れた神経の持ち主なのか完全無視でそのまま並んでいる。

あまりの堂々とした態度に一同唖然としていたら一番奥が空いた為リーマンはそこへ。 
オバサンはそれを悔しそうに横目でチラッと見ながらまだ兄ちゃんの後ろへ並んでいる。 
次に入り口から2番目で操作していたオジサンが列の先頭になっていたOLへ「どうぞ」 
と言って機械の前に来るまでオバサンをブロックする形で待機。 

奥のリーマンが操作を終わり列の当然先頭のリーマンへ「どうぞ」とオバサンを見ながら交代。 
オバサンはだんだん顔が赤くなって来たが依然兄ちゃんの後ろで頑張っている。 
そうこうしているうちに新しい客が来て怪訝そうな顔をしオバサンを見ながら私の後ろへ。 
そして3番目の機械の人が終わりやはり列の先頭の人へ「次の方どうぞ」と交代。 

ここでたまらずオバサンが兄ちゃんに向って「あなたまだ終わらないの!」と強気な発言。 
すると兄ちゃんはのんびりした声で 
「残念だけど急いでいるなら俺の後ろに並んでもダメだよ あと5件ほど振込みがあるから」 
とトドメの一言を発した。 

これを聞いて皆嘲笑。 
さすがにオバサンは居たたまれなくなって真っ赤な顔をしてそこから出て行った。 
兄ちゃんは「本当に急いでいたなら皆さんにきちんとお話していたら誰か変わってくれたかも 
       知れないのに、あれじゃ誰も変わってくれないですよねw  
       あっ、私時間かかってますから次の人どうぞ」 
と言って交代し列の後ろに並んだ。 
私はおもわずgood jobと声に出して言いそうになった。