電車の中、一歳くらいの男の子を抱いたお父さんがいた。 
男の子が愚図りだし、必死に小さな声であやすお父さん。 
少ない電車内、乗客たちも和やかな雰囲気。 
とうとう泣き出した男の子に、お父さんは鞄から 


ゴーヤを取り出した。 
あっという間に笑顔になり、
丸々一本のゴーヤにほお擦りする男の子。 
きみのケロッとスイッチはそれか。 
でも私の横の学生が「ドゥフッ」って噴いてたよ。