若かりしころ、付き合っていた彼氏の運転する車に乗っていた。 
信号待ちで停止しているときに、急に彼氏が痙攣し白目をむいて泡をふいた。 
当然ブレーキペダルから足が離れ、じりじりと進む車。目の前を横切る道は国道。 
その瞬間、前の信号が青にかわり、奇跡的に国道を渡りきった。当然うしろからはクラクションならされまくり。 
渡りきってから、サイドブレーキひいてハザードつけて携帯で119番。 

その頃私はたしか自動車学校に通っていて、緊急時の対応を習ったばかりだった。 
免許もなく自動車学校にも行っていなければあのまま何かに追突していたかも…。 
ちなみに彼氏は、救急車が着く頃には意識を取り戻し、「え?あれ?俺いま寝てた?」と言っていた。 
検査の結果は異常がなくて、おそらく疲労やストレスだろうとのことだったが、それ以来その人の車には乗れなくなった。 

所謂てんかんの症状だったみたいで、彼を病院へ連れて行き精密検査を受けさせた。
今は車に乗っているのだろうか?