私が学生の時に離婚した両親。 
それまでは喧嘩も見たことなく、おしどり夫婦で有名だっただけに娘の私も動揺しました。 
当時は理由を聞いても話してくれなかったのですが、数年経った今、ようやくぽつりぽつりと漏らしてくれるようになりました。 
その中の一つ。つい最近聞いて、私の心まで修羅場った話。 

結婚直後から多額の借金、サイマークズの父に苛まれてきた母。 
結婚前は借金なんて影も形も見えなかったのに、結婚してから数百万単位でごろごろ。 
母は自分で何でもできてしまう人で世話焼き。いわゆるダメンズウォーカー&メーカー。 
仕事もしていたし、祖父(父の実父)に肩代わりしてもらいながらも、いつか父が変わることを信じて頑張っていた。 

私が生まれ妹が生まれても、父の性格は変わることなく、闇金からの取り立てが家や職場にまで及んでいた。 
家に来た借金取りが、玄関に飾られている家族写真を見て 
「娘さんが二人もいるんですか。女の子はね、高く売れるんですよ」 
「家や学校内は手は出せませんよ。でも、登下校中はどうします?お母さん」 
母は半狂乱になって父に話した。 
娘にまで危険が及ぶことをわかってくれれば、と。 
でも父は「そんなの、脅しだろ?」とげらげら笑っただけだった。 
その晩は眠れず、包丁を持って父が寝ている部屋の外に座り込んでいたらしい。 
こいつをやらなきゃ家族がやられると、何日も思いつめたとか。 

文章にすると短くなってしまいましたが、母の修羅場の一つです。 
今は20年近くに及ぶ地獄の結婚生活に幕をおろし、手につけた職で自営業をいとなんでいます。 
3回ほどやろうと思ったとよく言っていますが、私たちにはほんの一端しか話してくれません。 
離婚事由になりそうなことは一通りされたとだけ聞いています。あとは墓に持っていくと。 
夫はサイマーギャンブラー浮気性クズエネほぼ無職の人でなし、嫁姑戦争に毒親と家庭板の体現のような母。 
話を聞くたびにすごい忍耐だなと思いつつ、何も知らずにわがままでお子様だった自分を思い出し毎度心の中がプチ修羅場。 
思い返せば母に対して背中から撃ちかねない行動をしたこともあり 
何も知らなかったとはいえ認識を改める日々です。